2026. 05. 12

EXPERIENCE JAPAN PICTOGRAMS:日本観光の体験を支える、デザイン視座のピクトグラム群

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EXPERIENCE JAPAN PICTOGRAMS:日本観光の体験を支える、デザイン視座のピクトグラム群
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EXPERIENCE JAPAN PICTOGRAMS(以下、EJP)は、日本デザインセンターが手がけるピクトグラムプロジェクトです。日本観光を楽しむ人々に向けて、文化・自然・食・宿泊・移動・ランドマークなど、日本ならではの体験を視覚言語に翻訳しています。寺社や温泉、新幹線各形式、和食、伝統芸能、ハザード表示まで、その対象範囲は驚くほど広く設計されています。

注目すべきは、観光向けの「親しみやすい絵」と、サインシステムとしての「機能的記号」を両立している点です。たとえば手水や参拝といった所作はアニメーションで補完され、文字に頼らずに振る舞いを伝えます。一方で、避難所・ヘルプマーク・オストメイト用設備といった公共性の高い記号も同じトーンで整備されており、観光地と日常空間の境界を越えて通用するデザイン体系になっています。

ID INC. の視点で興味深いのは、これが単なるアイコン集ではなく「日本という対象を体系的に可視化する翻訳装置」として機能している点です。ブランディングの仕事では、抽象的な理念や文化を、誰でも共有できる形に落とし込む作業が常に求められます。EJPは、国レベルのテーマに対して同じことを行っている事例だと捉えられます。一つひとつの記号の線の太さや余白、抽象度が統一されているからこそ、組み合わせて使ったときに「日本らしさ」という一貫した世界観が立ち上がります。

Case Studiesに並ぶ新潟県酒造組合、共同通信社、ロサンゼルスの蕎麦店SOBARといった採用事例は、EJPが観光案内の枠を超えて、メディア・地域産業・海外飲食店にまで波及していることを示しています。さらにMy London PictogramsやMy LA Pictogramsといった派生プロジェクトの展開からは、「日本発のデザイン言語を、他都市にも応用可能なフレームワークとして拡張する」という野心も読み取れます。展覧会がロンドンのJapan Houseで開催されている点も象徴的です。

EJPが示しているのは、ピクトグラムが単なるユニバーサルデザインの道具ではなく、文化を共有財として整備するインフラになり得るということです。ID INC. としても、ブランドや地域の固有性を、誰にでも届くかたちに翻訳していくアプローチに今後も注目していきます。

引用元: https://experience-japan.info/

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