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2026. 01. 25

都市を語るための設計「Asahikawa Design System」

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都市を語るための設計「Asahikawa Design System」

北海道旭川市が公開するAsahikawa Design System(旭川デザインシステム)は、行政や市内の事業者、そして市民が旭川の魅力を伝え、情報を届ける際のデザインのルールと仕組みを整理したものです。単なるガイドラインではなく、自治体という公共組織の情報発信における「言葉と見た目の約束ごと」を体系化し、誰もが利用できる形で提供されています。

引用元:https://design-system.city.asahikawa.hokkaido.jp/

このデザインシステムは、まず旭川市の象徴である市章(徽章)に含まれる形や色を起点として、基本となるデザインパーツ、色彩、フォントなどを定義しています。こうした要素は、ポスターやウェブサイト、名刺、看板、さらにはイベントや物品のデザインに至るまで幅広い用途で一貫したビジュアル表現を可能にします。

大きな特徴のひとつは、その柔軟性と一貫性の両立です。一律のテンプレートではなく、基準を満たしながらも創造的な表現ができるようにパーツ化されたルールが設計されています。広報物や行政サービス案内、地域活動の告知など、多様な文脈で「旭川らしさ」を保ちながらも柔軟に展開ができます。

2026年1月からは、市民や事業者もこのシステムを利用できるようになりました。地域のイベント案内や活動紹介など、従来は個別でデザインされがちだった表現を、都市としての統一した世界観で発信することができるようになっています。利用には一定の手続きが必要ですが、共通ルールに則ることで、地域への愛着や誇りを深めることも期待されています。

色や形は単なる装飾ではなく、情報を受け取る側にとって意味を持つ記号として設計されるべきであり、そのための基盤がこのシステムによって提供されています。自治体はもちろん、民間組織やプロジェクト単位のブランド設計においても、こうしたルール体系の公開と運用は、受け手に安心感を与え、伝達の質を高める要素になります。

Asahikawa Design Systemは、デザインを「見た目」だけではなく、伝えるための仕組みとして捉える視点を示しています。この視点は、クリエイターがブランドや情報設計に向き合う際に、発想の幅を広げ、取り組みを深めるための手がかりになり得ます。

「Asahikawa Design System」Webサイト
https://design-system.city.asahikawa.hokkaido.jp/

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