無垢のカウンターを「アイコニック」に浮かび上がらせた立喰鮨店
Branding
Interior
Graphic
コロナ禍の影響もあり、一人食や立ち食いスタイルの需要が増す中、日本古来のファーストフードともいわれる鮨を、立ち食い=立喰という現代版のスタイルで再定義したい。東京・麻布十番の寿司店「麻布十番 秦野よしき」店主の秦野氏は、そんな想いをかなえる立喰鮨店を新たに出店するため、次の一歩をともに踏み出すパートナーとして、私たちに全面的なデザインをご依頼いただきました。
Features
課題
作り込まれた鮨の味わいを、最大限に引き出す空間演出を
伝統×現代の融合をコンセプトにした「麻布十番 秦野よしき」から徒歩30秒のビル3階。すでに信頼を得ている既存店の哲学は継承しつつも、もっと多くの方々に手軽に食べてもらいたい。そんな想いを実現するため、一過性にならず、丁寧に作り込まれた鮨の味わいを、最大限に引き出す空間演出で彩ることが求められました。
提案
品格と遊び心の両立だけでなく、技術と味を際立たせる演出も
内装は黒に近いトーンを基調としながら、細やかな色彩の使い分けや味わいある特殊な塗料を用いて、動きと奥行きを豊かに演出。ゴールドをアクセントカラーに配色することで、品格と遊び心の趣を絶妙なバランスで両立させています。無垢のカウンター上で供される鮨にはスポットライトを照らし、まるでステージのように見立て、江戸前の技術と味を際立たせる演出で彩りました。
成果
高揚体験を与えてくれる隠れ家として、界隈の新たな人気スポットに
あえて目隠しを設けないガラス窓が、店内の無垢のカウンターを浮かび上がらせ、通りを歩く人たちにアイコニックな存在として印象づけています。上階を見上げる人やカメラを向ける人の姿まで頻繁に見られるようになり、店はエントランスから高揚体験を与えてくれる隠れ家として、界隈の新たな人気スポットになっています。