ID INC. ロゴ

ID INC. ロゴ

2022. 07. 11

企業にとって、なぜブランディングは必要なのか?

Branding

ブランディングが必要とされる背景

いまでは、SDGsを代表するように、企業に求められているのは「社会」との関係づくりです。そのためには根底にある「理念・哲学・信条」などを表明し、理想を掲げる必要があります。

市場のグローバル化によって、コモディティ化が進みやすくなり、インターネットやSNSが大幅に普及したことで、従来、受け身だった顧客は、自ら調べて比較できるようになり、商品・サービスの「良さ・強み・特長」を伝えるだけでは、差別化が測りにくくなっています。

ブランディングとは、BRAND = 理想のあるべき姿を形にし、ING = 継続して社会や組織に伝達浸透させることだと考えています。

ブランディングの成分と目的

ブランディングは、コアとなるCI = コーポレートアイデンティティを起点に「対内的な組織への働きかけに用いるインナーブランディング」と「対外的な社会に向けたアウターブランディング」に分けられます。 

実現すべき理想や世界観、企業の魅力を共有するメッセージング、自社の存在意義を明確化し、理解と共感を育むための各種ツールや運用マニュアルの作成など、組織内外への浸透をさせるための豊富なノウハウがあります。

目的に合わせて「インナーブランディング」と「アウターブランディング」を使い分けることが重要です。

インナーブランディングとは

インナーブランディングとは、企業が自社の従業員に向けて行うブランディングを言います。従業員に、自社のビジョンやミッションを正しく理解させている企業は、まだ少ないと思います。しかし、インナーブランディングを実施することによって企業の存在意義 = 価値とは何かを一人一人が正しく理解し、行動を伴わなせることで、士気の高い組織を育てることができます。

企業が目指す社会や提供する世界観をイメージさせるブランドブックやムービーなどの制作、想いや考えを行動にまで落とし込むために、業務マニュアルや人事評価システムの構築まで関係していきます。

インナーブランディングの具体策と効果

会社がどこを目指しているのか?何を実現しようとしているのか?ビジョンやミッション、ブランド価値などを正しく理解させ、共感してもらい、理想の実現に向けて自分は何ができるか?を考える「自律化・自発化・自分事化」を達成することが目的です。

【具体策】

○ CIマニュアルを使った「理念体系の共有」
○ ブランドブックや動画を使った「ブランドストーリーの展開」
○ 社内報・社内SNSを通じた「経営陣からのメッセージ発信」
○ ワークショップ開催・ポスター掲示を行う「社内キャンペーン」
○ 業務マニュアル・ルールブックを使った「マニュアル化と教育・トレーニング」
○ 人事評価システムを使った「社員の成果やブランド活動の評価」
○ オフィス・運営店舗のデザインによる「ブランド体験空間の創出」

【効果】

● 従業員のモチベーション向上
● 一貫したブランド体験提供による顧客満足度の向上
● 従業員定着率の向上
● 社内コミュニケーションの向上
● 外部へのブランド価値の発信強化
● 優秀な人材確保と育成
● 競争優位性の確立

 

アウターブランディングとは

アウターブランディングとは、株主をはじめとするステークホルダーや顧客などの「社会」に向けたブランディングを言います。企業の印象を通して、商品やサービスに対するイメージがもたれるため、将来の収益を大きく左右するコミュニケーション戦略とも言えます。

グラフィックやウェブなどの販促ツール制作、オフィスや店舗の空間デザインなど、すべてのメディアから一貫したメッセージが感じられるようにデザインマネジメントを行いつつ、メディアミックス、オムニチャネルを通じて、マーケティングを展開していきます。

アウターブランディングの具体策と効果

顧客に向けてファン化、エンゲージメント化を通して、間接、直接、収益に直結させることが目的です。事業やサービスの種別により、必要となる期間もさまざまですが、施策によっては、既存の顧客が離れてしまうため、慎重にブランディングをする必要があります。

【具体策】

○ 名刺・パンフレット
○ カタログ・リーフレット
○ ウェブサイト
○ SNS運用
○ イベント・展示会
○ 宣伝広告

【効果】

● 自社とブランド名の認知
● 一貫した商品やサービスの開発
● 顧客の新規獲得
● 注目関心からの口コミ増・ファン化
● 商品やサービスの差異化や改善
● コモディディ化の回避

Other Readings