2025. 02. 28
経営者必見!MVVの壁を乗り越える第一歩、ミッションとスローガンから始めるブランド構築
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Branding

はじめに:なぜMVVの策定が難しいのか?
企業のブランディングを考える際、MVV(ミッション・ビジョン・バリュー) を定めることが重要と言われます。しかし、多くの中小企業やスタートアップにとって、最初からMVVをしっかり決めるのは難易度が高いと感じることが少なくありません。
その理由は主に以下の3点です。
- 抽象的になりがち
ミッションやビジョンを策定しようとすると、理想を追求しすぎて実際の事業と乖離した内容になってしまうことがあります。- 従業員に浸透しにくい
MVVは単なるスローガンではなく、企業の方向性や価値観を示す指針 ですが、策定しただけでは組織内に定着しにくいものです。- 経営者の考えが固まっていない
創業初期や急成長中の企業では、事業の方向性が流動的であり、未来のビジョンを具体化するのが難しい こともあります。
こうした課題を解決するために、まずは ミッションとスローガンから始める ことをおすすめします。
まずは「ミッション」を決めよう
MVVの中でも ミッション(Mission) は 「自社が何を目的に事業を行うのか」 を示すものです。これは 中長期的な企業の存在意義 を定義し、経営判断の指針となるものです。
ミッションの策定ポイント
- シンプルで分かりやすい
例:「私たちは〇〇を通じて、△△を実現する。」
「お客様に最高の〇〇を提供し、△△を向上させる。」- 事業の本質と結びついている
例えば、食品業界であれば「安心・安全な食品を届ける」といった内容が適しています。- 組織の意思決定に活かせる
ミッションが明確であれば、新規事業の展開や社内制度の設計時にも「それはミッションに沿っているか?」 と判断基準になります。
次に「スローガン」を決めよう
スローガンは、企業の想いや価値観を短く、印象的に表現する ものです。
従業員が共感しやすく、社内外に向けた「掛け声」のような役割 を果たします。
スローガンの策定ポイント
- 短くて覚えやすい
例:「Just Do It.(Nike)」
例:「Think Different.(Apple)」- 従業員の行動指針になる
例:「挑戦を続ける。(ベンチャー企業向け)」
例:「お客様第一。(サービス業向け)」- 企業文化を表現する
スローガンは企業の価値観や雰囲気を示し、社内の結束を強める役割 も担います。
ミッションとスローガンを決めるメリット
従業員のモチベーション向上
ミッションやスローガンがあることで、会社の目指す方向性が明確になり、従業員が共感しやすくなります。特にスタートアップや成長中の企業では、ビジョンよりも 「今、何を目指すのか」 を明確にする方が組織のまとまりを生みやすいです。企業文化の形成
スローガンは社内で日常的に使われることで、企業文化を形成する力を持ちます。「私たちは〇〇を大切にする」というスローガンを掲げることで、その価値観が社内外に浸透しやすくなります。将来的なMVVの土台になる
まずミッションとスローガンを定め、それを組織に根付かせることで、将来的にビジョンやバリューを策定する際の基盤 となります。
まとめ:まずは小さく始めよう
いきなり 「MVVを完璧に策定しよう!」 とすると、抽象的になりすぎたり、現実と乖離してしまうことがあります。まずは、以下のステップから始めてみましょう。
- ミッションを決める
事業の目的や社会的意義を明文化する- スローガンを決める
社内外に響く、短く印象的なメッセージをつくる- 社内に浸透させる
社内掲示板やミーティングで繰り返し伝える- 将来的にMVVを発展させる
ミッションやスローガンが定着した後、ビジョンやバリューを策定する
こうすることで、無理なくブランディングの基盤を固め、企業文化を形成 していくことができます。ブランディングに課題を感じている企業は、専門的な視点を取り入れながら、自社らしいミッションやスローガンを策定 してみてはいかがでしょうか?
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